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感想書く日記的なブログのつもりです

ドクター・ストレンジMoM感想〜マルチバースの扉は開いたけども

ドクター・ストレンジ マルチバースオブマッドネス、見ましたよー。楽しく見ました。

 

 

とは言い難いような。

 

とりあえず初見ネタバレ感想です。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はMCUの中でも個人的に1、2を争うほど好きな前作ドクター・ストレンジの1作目。話はともかく、映像が最高だったんですよ。たしか公開当時3Dで見たんですけど、その完成度に度肝抜かれまして。改めて家で2Dで見ても、バチバチに決まったショットの数々がかっこよくて。(窓際で項垂れるストレンジのカットのレイアウトのカッコよさがずっと残ってる)とにかく好きだったんですが、実は今回のMoMは見る前から不安が。それは監督がサムライミ監督だという事。

 

正直死霊のはらわたは見てないんです。ホラーが死ぬほど苦手なので。ただトビーマグワイアスパイダーマンが好きじゃなかった。前回のノーウェイホームの時にちょこっと見直した時もやっぱりダメで途中でやめてしまって。ただ詳しくなかったので、もしかしたら今回は大丈夫かと思って見に行ったんですが、、、

結果はダメでしたね。

 

ただしこれは僕が死ぬほどホラー映画のお約束的演出が肌に合わないだけだと思うので、正直これ以上は文句を言わないことにします。最後にひとつだけ。びっくりするとこで役者の顔にズームアップするのだけは本当にやめてほしかった。

 

 

 

さて映像面は兎も角、今回はなんといってもマルチバース

なのだが、、、

冷静に考えたら、マルチバースって他のどんな展開も許容してその上でこの作品は独自に成り立つよ、っていう舞台装置なので、FOX版XMENの役者が出ようが、MCUには関係ないのは、そもそも分かってた事のはず。そう思うとマルチバースだからといってむやみやたらにキャラが増えるわけでもなく、それによってMCUのストーリーが捻じ曲がるわけでもない。ぶっちゃけただのファンサービス。過去の映画も認めて、新しく映画をやるよー、っていう意思表示だったんだな。並行世界のイルミナティ全滅だし、今後関わらなさそうな展開。あまりに呆気なくて笑ってしまった。なので今作は完全にインカージョンの前振りの映画だなと感じました。

 

寧ろ今作の最大の問題はMCUの視聴ハードルを爆上げしたとこだと思います。話はドクター・ストレンジvsスカーレットウィッチvsダークライ、なだけだったけど、スカーレットウィッチの行動原理がワンダヴィジョンと地続きだし、ヴィジョンもアガサも出ないから、ワンダヴィジョンの伏線を回収してまとめた訳でもないし。イルミナティのファンサービスはXMENはまだしも、WHATIFのキャプテンカーター、原作知らないと分からなさそうなキャプテンマーベル、映画化してるとは言え現行コミックらしき家族構成と髭を蓄えたリチャーズ、MCUじゃないらしドラマのみのブラックボルトと、知ってる人の方が少なそうなメンツのバーゲンセール。MCU興味あるなら全部見ろ、では済まなくなりつつあるこの状況、僕みたいなオタクは面白がってみるけど、果たして普通の方々は大丈夫なんでしょうか?そこだけすごく心配。

 

とにかく飽きずに見切ったけど、一抹の不安を覚えた怪作でした。

 

好き嫌いせずに死霊のはらわたを見てみよう…