ロボットアニメ再興の為の考察その1
○何故ロボットアニメが好きだったのか
突然ですが、ロボットアニメが大好きだった幼少期を過ごし、今尚ロボットアニメな好きな私が、昨今のロボットアニメ衰退に嘆き、勝手に人気再燃しないかと苦心する過程を書いていこうと。そしてシリーズ化してしまおうという、自己満足な内容を進めてみます。まずは自分が何故好きだったのかを振り返るところからスタートしてみます。
・あの頃見てたのは
91年生まれの私は、幼少期は特撮アニメを見て過ごす時間が多く、特にロボットアニメが大好きでした。家にはロボットモノのおもちゃが多くあり、ガチャガチャ、擬音を発しながらごっこ遊びをしておりました。
それを考えると、当日の自分が映像作品が面白かったのか、おもちゃが面白かったのかは定かではないですが、今の振り返るとこの2方向から考えるのが良いのではと思いました。
当時は、勇者シリーズやトランスフォーマー(特にビーストウォーズ)、アナザーのガンダムやSDガンダム、マイナーだとリューナイトなどの等身低めのロボット、そしてスーパー戦隊の超合金が、主に見たり買ったりしてた作品でした。
今思えばごっこ遊びだけでなく、変形や合体するおもちゃほど遊びがいがあった気がします。変形機構や合体機構を弄ってるときはロボットモノ特有の高揚があった気がします。
プラモで作るという感覚はもっと後の、中学以降な気がしますし、個人的にプラモは壊れるんじゃないかとガチャガチャできない気がするので今も苦手かもしれません。
ごっこ遊びといえば、動かしたり技を真似したりする訳ですが、これはおもちゃの機構を越える想像の部分であり、妄想の部分ですね。これは結構重要で、ホビーアニメは、友達という条件が必要になりやすいですが、アニメの再現をルールや勝敗で出していくんじゃないでしょうか?
何が言いたいかと言うと、アニメのかっこいい動きや必殺技をおもちゃで再現はできないんですが、ごっこ遊びという妄想はそれを可能にする訳ですね。(最近好きな身体論的話では所謂模倣なんですが、この辺は別の機会に)
ここから言えるのは、僕に限って言うとロボットアニメの楽しみ方の初期は、アニメを見てカッコイイと思った動きをおもちゃで模倣する楽しみ方だったと言えそうです。これは所謂戦闘シーンやおもちゃのCM、果てはデザインとシナリオの展開にも関わってきて、富野さんが嫌いだと言い続けて来たメーカーとの戦いの流れを思い出します。とにかく幼少期は玩具宣伝アニメを純粋に消費していたわけです。
・おもちゃを買わなくなってから
子供は残酷なので興味はコロコロ変わります。周りの影響も大きいですね。かく言う私も小学校中学校と年を経るごとにロボット玩具は買わなくなります。ではアニメを見なくなったかと言うとそうでもなく。もちろん作品は減りましたが、ロボットアニメは減りましたが、SEEDなんかのガンダム、特に富野ガンダムやエヴァなどはよく見るようになります。そうしてプラモデルなんかも手を出す訳ですが、大きな変化としてごっこ遊びは減ります。やらないに等しいです。だからおもちゃが売れないとロボットアニメは衰退するんだー。
と言いたいのですが、2000年前後になると話が変わります。専らゲームばかりしていたゲーム少年になっていたからおもちゃを買ってないと言えます。そしてゲームで何をしてたかというと、スーパーロボット大戦でジャイアントロボを育成し、エウティタでキュベレイを操作してニュータイプになりきっていたわけです。これはごっこ遊びの派生であり、カッコいいシーンの再現がいつでも見れるゲームです。となると、アニメのカッコイイシーンはそのままにごっこ遊びのステージが、玩具からゲームになったとも言えます。
そしてより顕著なのはキャラに興味を持ち始めることです。所謂キャラ推しであり、ストーリー上あんな事するあのキャラが許せないとかそういう感想が増えました。つまりただのごっこ遊びだったロボットアニメが、鑑賞というフェーズに入る訳です。アニメを見て何かを感じようとするわけです。そして、キャラに感情移入するのです。
・興味の行き着く先は
中高時代を過ぎ、大学社会人へとなりますが、この辺り大きく変わるようで根本的に変わりません。SNSが出来たとしても、発信するより情報収集が多いのは、学生時代発信してなかったからでしょう。アニメもゲームも続けています。なんなら給料を手にして、辞めていたおもちゃ収集を復活させるくらいです。ただなんだかどれもが分離している気がします。アニメは見ますが、アニメで見た作品のゲームを必ずするかと言われればそうでもないし、ゲーム、アニメ、実写作品、舞台に小説、そのジャンルで面白いものを探してる気がします。暇な時間はYouTubeを見たりしてますが、YouTubeに上げないのでこれも大して影響ないでしょう。そう見ると、メディアに縛られず、またそれ単体で面白ければいいとなる事も増えます。そしておもちゃは手頃なグッズに変わりはしましたが、置いて愛でるだけの日々です。極め付けは、この作品はよく出来てたや、映像が良かったなど、作り手側を考えていくことが増えました。自分で作ってないですが、実際作って子供に見せているのは大人が多いのは間違いないでしょう。
・まとめると
そうしてまとめると僕の興味の対象は、完全に排除されてはないが
1:ロボットへの興味とごっこ遊びの模倣
↓
2:キャラへの感情移入
↓
3:制作側への興味考察
という変遷がある気がしました。
変遷というか足されていくと言った感じならいいのですが、どうも初期のごっこ遊びは歳をとるごとに無くなっていく気はしています。
長くなったので一旦ここで締めて、この変遷の三要素を考えて行くのは別の機会にしようかなと思います。