エンタメは愛だ!

感想書く日記的なブログのつもりです

そういえば…

ウテナの感想で語ってた愛について考えるようになったきっかけに関して、一回も書いてなかったなぁ、と気付いたので書かねば。というわけで、今回はきっかけとなったミュージカルの歌に関して。

 

「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・1812」。このやたらめったら長いタイトルのミュージカルがそもそものきっかけであり、今の僕の物差しの一つになってたりします。内容は落ちこぼれ青年のピエールが、ナターシャと出会い、ナポレオンのロシア遠征に巻き込まれて…的な話。原作がロシア文学の「戦争と平和」の2巻の途中だけ再現という中々潔い作品だったりするのです。原作途中まで読んで止まってしまったので内容の考察はしません、すみません。

 

で、長くなるので本題の歌に関してコメントしていきたいなと思います。このナターシャピエール〜のナンバーで「Dast&Ashes」という曲があります。本場アメリカ版のジョシュグローバンが歌ってる公式YouTubeがあるので宜しかったら是非。

https://youtu.be/JcVcYT2TBAo

 

でこの曲、ミュージカルナンバーなのでセリフの役目も担ってて、主人公ピエールがナターシャへの愛を自覚して、そこから生まれ変わろうとする過程が鮮明に歌われるのです。これが個人的に本当に好きなんですけど、本当にこの歌詞に書いてある内容が今の自分のエンタメに望む愛の形であり、正義感になってたりします。

英語版歌詞は下記掲載

https://genius.com/Josh-groban-dust-and-ashes-lyrics

 

全文話すと長すぎるので要点だけピックアップします。基本的にいかに今までピエールが何もしてこなかったかを歌い、その状態を眠ったままだったと表現します。このままでは眠ったまま死ぬのだと。ただ、ナターシャと恋に落ち自分は目覚めたのだと言うのです。本の虫(だったはず)のピエールは、誰かの借り物の言葉では人生を好転させることはできず悩んでいたが、1人の女性に恋に落ちた時気づいたと言うわけです。この物語の流れ上ここでは恋だけでなく、アガペー的な愛にも気づいたように思います。実際小説後半では戦地で不特定の他者に施しをするようですし。

この歌から僕は人は愛に目覚めて初めて人と成る、という理念に気づかされたわけです。

これは結構なカルチャーショックだったんです。この視点でエンタメを見始めたら、面白い作品のキャラの行動理念の根幹に何らかしらの愛があるように思い始めました。

特にミュージカルは多いんですよ、レミゼとかまさにこのアガペーだったりすると思うんです。Dast&Ashesも最後の締めは神に目覚めさせてほしいと懇願するところで終わりますが、キリスト教的な考えなのかなと思ってます。つまりキリスト教勉強中。

 

そんなわけで長々と書き下してましたが、詰まるところ今の僕は、「エンタメで愛を行動理念とすると、キャラがイキイキとする、感情豊かになり観客が受け入れやすくなる」という仮定を立てました。この視点で今後見た作品を読み解きたいなと考えて、このブログを書いてます。文章書くのが苦手なので伝わるかどうか非常に疑問ですが、とにかく書いていきたいなという所信表明でした。

 

(締めかいつも雑だなぁ自分)